その違いは、密着感

正しい密着感は、患者さんに安心感を与える第一歩であり、漏れを防ぐために最も重要です。正しい密着は、漏れや皮膚障害を繰り返さない鍵となります。正しく装具を密着させることは、簡単なことではありません。コロプラストでは、密着性を確保するために5つの課題があると考えています。

ストーマ周囲の体形的特徴(ボディプロファイル)

ストーマ周囲の形状は人によって異なります。ストーマ周囲の体形的特徴を評価するため、ボディプロファイル・ターミノロジーは648種類の異なる体形を考慮し、「平らである」、「へこんでいる」、「ふくらんでいる」の 3つのカテゴリーに分類しています。このボディプロファイル・ターミノロジーとアセスメントに対して、2018年、27カ国2000名以上の看護師がストーマケアの臨床実践ガイドラインについて国際的な合意をしました。

 

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密着性

皮膚保護剤(粘着剤)はしっかりと密着させなければなりません。しかし、皮膚表面にあるしわやくぼみ、皮膚に付着している水分などによって、密着性が低下する可能性があります。

装具交換

装具交換方法に問題がある場合、漏れのリスクを増加させます。また、面板の剥がし方によっては剥離刺激となり、皮膚障害の惹起、悪化の可能性があります。

身体の動き

装具はしっかりと腹壁に密着させ、体動時にも快適性を維持することが大切です。体を曲げたり、伸ばしたり、横になった姿勢から立ち上がったりするような3つの動作は面板に負担がかかります。

経年による体形の変化

体形は時とともに変化するため、体形の変化が「密着」の課題のひとつになります。運動や、加齢、体重の増減、病気や妊娠により、体形的特徴が変化した場合、使用中の装具が適切か再評価する必要があります。

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ストーマ周囲の体形的特徴による生活の質への影響

世界13か国におけるストーマ保有者の漏れや生活の質に関する大規模調査

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ストーマ周囲の体形的特徴に応じた製品

参考文献

1. Rolstad, B. S. & Erwin-TothP. L. PeristomalSkin Complications: Prevention and Management. Ostomy Wound Manage. 2004;50(9):68-77.

2. Kruse T. M & Størling Z. M. Considering the benefits of a new stoma appliance: a clinical trial. British Journal of Nursing, 2015 (Stoma Supplement), Vol 24, No 22.