ISC のトレーニングを最大限に活用する
患者さんが間欠自己導尿(ISC)を忠実に実行できるようにするためには、効果的なトレーニングが極めて重要です。効果的なトレーニングを実施するために、考慮すべき点が少なくとも 3 つあります。
典型的なトレーニングの課題
第一の課題は時間です。
基本的に、トレーニングのすべてのテーマを十分に網羅する時間はほぼありません。
第二に、複雑性の問題があります。
トレーニングでは、複雑で、慎重に扱うべき様々なテーマを紹介する必要があり、中には患者さんに馴染みのないテーマや話しにくいテーマもあります。
最適な講習を困難にする第三の重要な要因は、トレーニング時の患者さんの心理状態です。この要因を少し詳しく見てみましょう。
皆さんもご存知の通り、外部からのストレス要因は人々が新しい情報を取り入れ、新しい能力を習得する力に悪影響を及ぼす可能性があります。
そして、人生を変えるくらいの怪我や病気ほど強力な外的ストレス要因はなかなか見つからないでしょう。
ISC について学ばざるを得ない患者さんの多くはそうした状況にあるのです。